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株式会社共同通信デジタル
コンサルティング編

人事制度を見直して
社員の意識変革を実現

共同通信デジタルは、共同通信グループの柱となるデジタル化を担い、ニュースサイトやサイネージ等へのニュース配信やサイトの開発・運用支援等をおこなう企業です。BBLの組織開発コンサルティングについて、栄力男管理部長にお話を伺いました。

株式会社 共同通信デジタル
管理部 部長

栄力男 様

立命館大学卒業後、アメリカンフットボールのコーチ職に従事。その後、出版社の企画営業職、IT企業でECコンサルティング、人事を経験し、現職。

※記事中の役職名はインタビュー当時のものです。

経営目標達成のために
人事改革が必要だった

今回のプロジェクトの概要を教えてください。

栄: 人事改革、具体的には評価制度の再設計です。

なぜ人事改革を行ったのですか。

栄: 当社の中期経営目標は、売上を1.5倍にすること、柱となる新規事業を最低二つ創出すること、多様な働き方が可能な組織づくりを実現することの三つで、非常にチャレンジングなものです。これらを実現するには、社員ひとりひとりが、成果を出すことを強く意識し、自分のスキルを高めていかなければなりません。
しかし、当業界は、ひとつの職種で専門性を追求していくという特性があって、社員は同じ上司の下で、ずっと同じ仕事をしています。このような環境で、組織を活性化し、社員の意識を変えるには、ダイナミックに人事制度を変えることと、管理職のマネジメントレベルを向上させることが必要だと考えました。
新しい人事制度を通じて、年次や職種に関係なく、目標達成に貢献した人材に手厚く報奨する、そして会社が個人の成長をサポートしていくことを実現したい、そのために、評価制度を見直すことにしました。

悩みや想いは受け止め、
ダメなところはダメと言ってくれる。
だから、BBLを選んだ。

人事改革を進めるにあたって、外部のコンサルタントを起用されたのはなぜでしょうか。

栄: 社内の人間だけで課題解決を行おうとしても、知見やノウハウに限界があると思ったからです。自社の課題を客観的に評価してもらったり、専門家から厳しい意見や提案を頂いたりすることで、人事制度の質が高まると考えました。

コンサルティング会社の選定はどのように行ったのですか。

栄: 株式会社ビービーエル(以下「BBL」)を含むコンサルティング会社三社に声をかけて提案してもらいました。それぞれに特徴があって、一社は理念を強く打ち出した提案、もう一社は制度設計と業務管理システムの導入をあわせた提案でした。
その中からBBLを選んだ理由は三つあります。一つ目は、提案内容が、理論だけではなく、実務にまで踏み込んだ具体的な内容だったこと。二つ目は、提案前のヒアリングの際に、厳しいながらもオープンな議論ができたこと。こちらの悩みや想いはしっかりと受け止めてくれるのですが、それでいて、こちらの話をただ聞くだけではなく、当社のやり方のダメなところはダメとはっきり言ってもらえました。三つ目は、経営の視点から人事制度をとらえて、評価制度の再構築を提案してくれたことです。これらのポイントは、他の二社にはなかった点でしたので、BBLにコンサルティングを依頼することにしました。

新制度導入にあたっての
現場の混乱はなし

新制度についての社内の反応はいかがでしたか。

栄: 私はこれまでに数社で人事を経験してきましたが、通常、人事制度を改定した場合は、直接的、間接的にいろいろな声が聞こえてくるものです。しかし、今回は社員からネガティブな声は一切聞こえてきませんでした。なので、会社が社員に期待していることはしっかり伝わっていると思います。新評価制度の導入に際して、現場が混乱していないのは、大変大きな成果ですね。

なぜ改革に対する社員の理解と納得を得られたのでしょうか。

栄: 新制度については、私から部長に説明し、上司である部長から社員に直接伝える方法を取ったことが、理解を得られた理由だと思います。BBLは、Howの部分だけではなく、役職定義や報酬のメリハリの根拠や背景にある理論までをしっかりと説明してくれたので、われわれとしては非常に腹落ちしました。だから、私も部長への説明はしやすかったですし、部長たちもよく理解して、部下にしっかりと説明できたのだと思います。

人事改革成功の理由は議論をし尽くして
結論を出したこと

人事改革成功の理由は議論をし尽くして 結論を出したこと

栄: 大変成功したと思っています。成功した理由は、議論をし尽くして結論を出したことだと考えています。BBLとの定例ミーティングでは、いろんなテーマに議論が及ぶことがありました。その都度、今の論点を一旦保留にして、別の論点を深掘りしたり、ホワイトボードをつかって図解したりしながら、問題を洗い出し、議論をしました。行ったり来たりもしましたが、今思えば、あの議論があったからこそ、シンプルで明解な制度改定につながったと思います。また、その議論の結果、次に解決すべき課題が見えてきたのも、大きな成果だと思っています。

特に印象に残っている議論はありますか。

栄: BBLから「組織を変えるためには、経営が言っていることとやっていることの一貫性が非常に大事で、評価制度だけでなく、働く環境や就業規則といったものにも一貫性を持たせるべきだ」というアドバイスもらったことです。本当に大きな気付きでした。今でもいろいろな制度や施策を考える時は、BBLの佐藤様のその言葉に立ち返って実行しています。BBLの佐藤様には、オープンに議論をしながら、粘り強く伴走して頂いたと思っています。

BBLの出す解は精度が高い
そのおかげで組織の硬直化を打破できた

BBLのコンサルティングはいかがでしたか。

栄: BBLは、われわれの問いに対する解の出し方の精度が非常に高かったと思います。組織の硬直化を打破することができました。印象に残っているのは、報酬テーブルの設計ををする際に、BBLから経営的な視点で昇降給の考え方についてのアドバイスをもらったことです。仕事の責任と成果、それに対する報奨についての会社の考えを報酬テーブルの仕組みに込めるという考え方が新鮮で、「なるほどな」と思いました。
BBLの佐藤様には、会社、そして管理部長の私のコーチとして、コンサルティングを通じて人事制度の改革、組織の変化に本当に貢献していただいたと大変感謝しています。BBLにお願いして良かったと思いますし、今後も引き続き、コーチしていただきながら、いろいろな課題を解決していきたいと思っています。